ソフト闇金業者が増えている理由

闇金は昨今の法改正などで減少したと思われがちです。
実際、これは正しい面もあるのですが、闇金の範疇に入らないソフト闇金が増えているということは余り知られていないことです。
これは一体どうしてなのでしょうか。

 その理由として知っておきたいのがやはり世論の影響でしょう。
一時期に異常に高い利率の闇金や取り立ての激しい闇金などが流行して世論の非難に晒されましたが、こういった闇金嫌いは未だに残っているのです。

 そのため一見して闇金とはわからないソフト闇金が増えていっているのです。
ソフト闇金が建物の見た目も普通の事務所のようで、外からもよく見やすいようにガラス張りということも珍しくありません。
従業員も若い人が多く、接客を重視しているという傾向がありますから、つい警戒心を解いてしまうというケースが多いのです。

 法改正という影響も大きくソフト闇金の登場に影響しています。
法改正で利率などが制限されたからといって闇金のような存在を必要とする人は減らないのです。
だからこそ法律をかいくぐったこういったソフト闇金が一部では必要とされているということもあるでしょう。
これまでの闇金のミニバージョンがこういったソフト闇金といっても良いでしょう。

 こういったソフト闇金は特に地方都市でその数を増やしてきています。
東京などでは闇金以外の融資期間が豊富ということもあって、闇金自体も地方進出を広めているということも背景にあります。
また地方ほど闇金も摘発を簡単に逃れることが出来ますから、こういった点でも地方は闇金にとって重要視されているのです。

 ソフト闇金と行ってもその実態は恐ろしいものです。何と言っても元は闇金であったという業者が多いですから、その本質はそんなに変わりません。言葉巧みに必要以上に借りさせられたり、返済についても十分に説明されなかったりといったことがソフト闇金でも普通にあるのです。
 
 思わぬところにソフト闇金はありますから関わってしまう際にはしっかりとした用心が必要なのです。