情報には頼りましょう。お金を借りるには、下調べは重要だと気付いたあの頃の話。

1日100%の利子をつけ、払えるはずのない相手に、所謂怖い人達が家や職場まで違法な取り立てをしに来る…。
そんな絵に書いたような闇金では無く、それよりも少し緩い闇金(ソフト闇金)に借金してしまったことがあります。

今のようにインターネットの普及率がまだ低く、検索をすれば情報が出てくるような環境では無かった当時、どうしてもお金がすぐに必要で、消費者金融に借金をすることに決めてしまいました。

しかし、当時は消費者金融と、銀行ローンと、闇金の区別がついておらず、とりあえず同じような感じだと思っていました。
しかし、見知らぬ会社にお金を借りるのは個人的にはとても怖く、色々と迷っていました。

そして何故か、大手では無く、広告に載っていた小さな会社を選んだのです。

まず「99%融資します」との文字に惹かれてしまいました。

断られるのはとにかく怖かったのです。それがどこかにバレるのではないかと思ってしまったのです。
だからこそ、大手より中小の方が情報が回らないんじゃないかと思ったんですね。

電話して、優しい若いお兄さんが出ました。
即日融資可能とのこと。
利子は20%。でも、4日で20%なんです。

2割なら…と思ってしまうのも、お金に追い詰められた人の性です。
とりあえず融資を頼みました。ですが、こういうところは大金は貸してくれません。
自分も最初は確か3万円でした。自分の口座にすぐに振り込まれました。

4日後、とりあえず利子を返します。
数日経てば全額返せるアテがあったので、とりあえず利子のみを振り込みました。
それを2回した時に、今度は向こうから「毎回ちゃんと払ってくれてるから、もう少し貸せますけど、どうしますか?」と言って来ました。
とりあえずその時はお金に困っていたので、プラス2万お願いしました。
当たり前ですが、その分利子も増えるわけです。
自分は何も考えず、数日してお金がちゃんと入り、その利子の分もすぐに全額返済し、一切の取引はそこで終わりました。

そして、数ヶ月後、またお金が必要になり、同じところ、そして同じ担当者に電話をし、融資を頼みました。
すると、信用があるからと、今度は10万一気に貸してくれました。

しかしその後、自分の元に「それは確実に闇金で、違法なことなんだ」という情報がやっと返って来ました。20%なんて年間で取られる利率だとか。
貸して貰って申し訳無い気持ちもありながらも、担当者に電話し、事を伝える。
正直に「利子、とりすぎって初めて知ったんです。今回の利子、正しい利率にして貰えませんか?」と馬鹿正直に。その時点で元本分は返済し終わっていたので。

すると、急に優しいお兄さんの態度が急変し、「自分が借りて承諾したんでしょ?今更何言ってんの?予定通り利子返してね!」と。怯む様子も無かったのがなんだか悲しくなり、「では、今弁護士ついてるので、頼んじゃいますね。その弁護士におかしいって言われたんです。元本返してますし、利子も1回分は払っています。なので、法律的にはもう大丈夫ですよね?」と、弁護士も居ないのに伝えてみました。

「あー、、、そうですか。そうなっちゃうんですね。そう来るなら覚悟しておいて下さいね。わかりましたよ。」

一歩的に電話を切られました。「家に来るのか!来るなら来い!」と思っていましたが、その後は何も起こらなかったです。どうやら、本当の怖い人が経営しているところでは無く、ちょっと悪い人がやっていたところみたいですね。

何も無くて良かったですが、無知って怖いと思いました。
お金は借りない方がいいですが、どうしても借りなくてはいけないことになったら、ちゃんと大手にして下さいね。そしてどこがどういいのかもちゃんと事前に調べるようにしてみて下さい。
情報が無い時代は、今よりもっと詐欺が多かったのかな、と思った事件でした。