大阪市の在住時に、結婚式に参列するためキャッシング

大阪に住んでいる時の話です。
もともと借金をするということ自体、自分の生活の中での選択肢には入っていませんでした。
基本的に人は、入ってくる収入の範囲で暮らすべきだ、そうしないと生活が破たんして人生の落伍者になってしまう、という恐怖にも似た思いがあったことと、何より利息を払うのがもったいない、と思っていたからです。

そんな私でしたが、ある時、どうにもならなくなったことがありました。
金曜日の夜に、この日に曜日に友人の結婚式があって、式に呼ばれていたことに気付いたのです。

しかし、あいにくその月は少し大きな買い物をしていたので、手元にも現金がなく、おまけに給料日は翌週の月曜日だったため、銀行口座にもほとんど残金がない状態でした。
クレジットカードは持っていましたが、それで結婚式のお祝い金を払うわけにもいきませんし、二次会の会費もそれで出すわけにはいきません。

それで、切羽詰って、最後の手段として、クレジットカードのキャッシングを使うことにしました。近くのATMへ行って、クレジットカードを入れ、念のために10万円を入力すると、何の審査もなく、普通に1万円札が10枚出て来ました。あまりの「普通さ」に返って驚いてしまいました。

しかし、そのお金があって、無事に結婚式でもお祝い金を渡せ、二次会にも出ることができました。
そして月曜日、給料が振り込まれているのを確認すると、あわてて10万円を降ろし、そしてATMでキャッシングの返済をしました。
とにかく借金をしている自分、というのが怖くて一刻も早く返したかったのです。

それで10万円を無事に返し、でも、とよく考えて見ると、このようにすぐ返せるめどが立っているなら、キャッシングをするということ自体は、よく考えてやれば悪くもないな、とも思いました。
返済のめどが立たずにとにかく借りてしまえ、というのでは生活の破たんは目に見えていますが、計画的にすれば大丈夫かもしれません。

そして何より、もったいないと思っていた利息は、3日間借りて、120円ほどでした。
これなら土日にATMで「自分の」現金をおろす手数料より安いです。
そういう意味でも、もう少し柔軟にキャッシングを考えてもいいのかもしれない、と思いました。