大阪の普通の会社員がハマった闇金の手口と数多くの罠

大阪市内に本社を構える中小の企業に勤める会社員です。
ノ-マルのキャッシングは以前からちょくちょく利用していて、キャッシング自体にはあまり抵抗がありませんでした。
今回、どうしても30万円が必要になり、いつも借りている消費者金融に融資依頼をしに行ったら、返済金の遅延の2回目が先々月あったので、半年は新規に貸せないと丁寧にお断りを受けました。
ずっと利用しているのだし、何とかならないのかと粘ってみましたが、ダメで、他の金融機関に新たに新規ということで融資依頼をしに行きましたが、ネットでデ-タは共有化されているのでしょう。ことごとく審査ではねられしまいました。それで、他の方法で、金策に走るのでしたが、それもならずでした。それで、まずいかなあと思いつつ駅前の電信柱に張ってある大きなチラシに張ってある所謂ヤミ金に電話を入れました。

 電話に出てきたのは感じの良い男性でした。どこで、この電話番号を知ったのかを聞かれて、そして他の消費者金融はなぜアウトになったのか、だれか知り合いを一人紹介できるかと 問われました。
私が、電信柱にポスタ-が張ってあったこと、通常消費者金融で返済金がおくれたこと、知人はいると答えました。
そのあと、勤務先とか名前、住所とかの個人情報もきっちり聞かれました。そのあと、こちらの連絡先を聞かれて電話を待つように指示がありました。私は、事務所に訪ねて来いという風に言われるものだと思っていたので、少し拍子抜けではありました。一応、相手が大阪梅田の闇金とはいえ、お金を貸りてやるという形では入らず、お金を貸していただくというかなり腰の引けた状態に入ってしまっていました。1時間ほどして、先方から連絡がありました。事務職らしい男性の声で、携帯に電話が入りました。個人情報は確認して、会社も実在するということで融資OKという連絡でした。なんだ、普通の消費者金融と大して変わらないじゃないかと思ってしまいました。ところが、大きくちがうことがいくつかあり、最後は弁護士を引きずり出して解決せざるを得なくなりました。

 まず金利が想像してはいましたが、異様に高いです。いわゆる10日で1割というのが普通で、ひどいのになると10日で倍にして返さないといけないところもあるような・・私の借りた大阪のヤミ金はそこまではひどくはありませんでした。ただ、訳の分からない手数料とか、〇〇料とかいうのを最初に借りたお金の中から抜かれるのでお金が全額は揃いません。一般の消費者金融の場合は、不明瞭な手数料とかいうのはあり得ないですが、それはあって当たり前の世界なんだなあと痛感しました。
私の場合、30万円の融資を希望して、私の口座に振り込まれたのは25万円でした。
何かの間違いかと思って連絡すると、「手数料ということで、最初にかかりのものが申し上げたはずですが・・」と丁寧ながらも、全く受け付けない回答があるのみでした。
出るたびに人が入れ替わって、責任の所在をうやうむやにしてしまうという特殊なテクニックに翻弄されました。
私は25万円で当面の必要額は充足しましたので、何とかなりましたが、そうでない人は更に借りるお金を増やさないと何の為に借金をしているのかわからないということになります。
一般の消費者金融では最初に金利の説明があり、そのあと返済計画に対して何やかやとやりとりがあります。
ヤミ金の場合では、まず顔を合わせませんし、こちらから聞かない限り、こちらが「えっ」というような条件は絶対にヤミ金側からは伝えられることはありません。

というようなことがあって、必要な場面でお金を借りることが出来たそこは何とかなったのですが、返済に当たって色々と面倒くさいことがありました。
こちらの無知というよりは、ヤミ金側の仕組みにはまりかけてしまいました。
返済日の日がちかずいてきたので30万円と金利とを載せて38万円を返したいということで連絡を取りました。
すると担当のものがいないということで、代行者が対応はしてくれることはなかったです。
前日に何とか担当の爽やかな営業職の男性がつかまりました。私はホッとしました。するとその男性が意外なことを口にしたのでびっくりしました。「返済の日の前日は金利しか返済できません、元本はそれまでに返してもらわないと、受け取れない仕組みになっています。最初に言わなかったですか・・?おかしいな・・・?」と明るく回答が返ってきたのでした。
おいおい、それは詐欺やないかと・・・その時に気が付きました。
その後2ケ月ほど同じやり取りが繰り返されたので、会社に融資を受けていることがわかっても構わないと腹をくくりました。
会社の顧問の弁護士の先生が週に数回来られるので、こっそりと相談したところ、「私が行ってあげましょう。ただ、弁護士がはいるというところで闇金は普通になるところがおおいですが・・」ということでした。

その弁護士先生の言う通りで、電話で先生がやり取りを少ししただけで返済に応ずることとなり一件落着となりました。