ギャンブル依存症の人を狙った、パチンコ金融とは?

パチンコ金融とは何なのか?という疑問に対して、「パチンコ金融だから、パチンコ店にいる貸金業者では?」と想像した方は80点です。

ほぼ正解で間違いないのですが、正確には「パチンコ店に出没する闇金業者」というのが正解になります。

闇金業者なので、貸付金利も違法金利となっていることが特徴的で、パチンコ金融の一般的な金利は「ヒイチ(1日に1割)」となっていることが特徴の一つになっています。

パチンコに限らず、競馬場や競艇場などにも出没することが多いジャンルの闇金業者となっているために、ギャンブル金融というような名称になっていることもありますが、内容についてはどれも似たような内容になっているために、今回はパチンコ金融について詳しく紹介していきます。

『パチンコをする人口は大きく減ったが、売上に関しては、それほど落ちていない』

パチンコ金融を説明するためには、パチンコについて少し紹介しなければいけませんが、パチンコの具体的な部分について説明は一切しません。

簡単に言えば、パチンコというのは「ギャンブル」です。

そして、ギャンブルというのは、どのような種目だったとしてもプロという人たちが存在していて、そのような人たちはその種目がある限り、生活をすることが可能な人たちになっています。

しかし、誰もがそのようなプロになれるわけではなく、多くの一般人は負けることが多いということになります。

この「負ける」ということがパチンコ店の「利益」に直結することになるのですが、パチンコをする人の人口が全盛期だった数十年前に比べると2016年現在では数分の1にまで減少してしまい、中小規模のパチンコ店は倒産または大規模のパチンコ店に吸収されるというようになっていますが、パチンコ業界全体の利益に関しては人口の減少に比べるとそれほど減っていないことが特徴的です。

これらのことから考えられるのは、「1人あたりの負け金額が増えた」または「1人あたりの勝ち金額が減った」ということが考えられます。

ギャンブルをしない人にとっては、「負けるギャンブルならやらなければ良いのに」と考えるかもしれませんが、ギャンブルの依存症担っている人にとっては、「今は、たまたま負けているだけ。次は勝つ」というように、現状を分析できない人が多いです。

そのため、いつまで経ってもギャンブルが生み出す負のスパイラルから抜け出すことができないことがギャンブル依存症の特徴です。

『パチンコ金融は、ギャンブル依存症の人に貸し付けるのが目的』

パチンコ金融というのは、パチンコ店で負けが込んだ人に忍び寄ってくる闇金業者となっていて、パチンコ店の近所の電信柱などに、電話番号だけを記載していて「10万円までなら審査無しで貸します」とか「返済は月に1度だけでOK」というような内容の広告が貼ってあることがありますが、これがパチンコ金融の特徴です。

パチンコ金融の平均的な貸付金利は、冒頭でも紹介したようにヒイチ(1日に1割)となっていますが、パチンコ金融の決め台詞として「勝って、その場で返してくれればいい」というものがあります。

上記でも紹介したように、ギャンブル依存症の人の特徴として、「次は勝つ」というものがありますので、とりあえず現金を借りておいて、勝って返せばいいという楽な気持ちで利用してしまうのが問題となっています。

当然の事ですが、借りることは簡単ですが、返すとなると厳しくなるのが「お金を借りる」という行為になっていて、さらに借りたお金を負ける可能性が高いとされているギャンブルに注ぎ込むために、実際には返せない人が続出するのが特徴的です。

ヒイチの利息だからといって、1,000円や2,000円を借りただけなら、利息が付いても数百円ということになりますが、パチンコ金融の場合は、1度に3万円~5万円の貸付をすることで知られています。

そのため、1日に発生する利息は3,000円~5,000円となっていて、返せない場合は自宅まで取り立てに来ることが挙げられます。

『パチンコ金融のターゲットは主に主婦層となっているのがポイント』

パチンコ金融のターゲットというのは、主に主婦層となっています。

というのも、主婦というのは、パチンコ依存症になりやすいともされていて、日常的な刺激が少ないために、パチンコにハマってしまう人が多いということが挙げられますが、一般的な主婦が、そんなに何万円もパチンコに費やすことができるという人は少なく、専業主婦の場合はキャッシュローンも、消費者金融も利用することが出来なくなってしまったために、パチンコ金融のような闇金業者を利用するケースが多くなっています。

そのため、パチンコ金融も主婦層にターゲットを絞っている人が多く、主婦に貸付をしても、旦那や親から回収できればいいという考えをしている闇金業者が多いために、パチンコ金融を利用するということは自分だけではなく家族や親にまで迷惑をかけてしまう可能性が高いということを知っておいてください。