[闇金・解決 後]闇金が解決したあとの報復とその対処/対策法

「ようやく闇金と縁が切れましたが、本当にもう安心してよろしいのでしょうか?」

――弁護士に仲介してもらい闇金問題を解決して頂いても、これまでの脅迫の数々を考えると、[本当にもう解決したの?]と心配になられる方も少なくありません。

・脅迫や暴力
・横暴な取り立て
・嫌がらせの電話

闇金業者は法律に反することを堂々と行う連中ですから、いくら弁護士や警察に警告されたからと言って、それに「はい、分かりました」と従うとはなかなか思えませんよね。

そこで此度は、『闇金業者の報復』とその『対処/対策法』についてご説明します。

≪闇金の報復ってあるの?≫

闇金の報復は〔ある〕のか、それとも〔ない〕のか……結論から申しますと、闇金の報復は〔あり〕ます。

ただ一概に誰しも報復を受けるわけではなく、闇金業者は“ある一定の基準”をボーダーラインにしていて、基準に満たない場合は闇金業者に[報復対象]として認識されませんから、あまり深く心配する必要はありません、

ではまず、実際に〈闇金の報復を受けた被害者〉の方々数人のご相談内容をもとに、その『報復の内容』について記述させていただきます。

≪闇金の報復について≫

[報復の内容]

・集団リンチ
・夜間の窓ガラス割り
・親族への脅迫取り立て
・親族への嫌がらせ
・近所の住居者への脅迫
・近所の住居者への嫌がらせ
・勤め先へのしつこい脅迫
・勤め先の関係者への嫌がらせ
・賃貸経営主への脅迫
・賃貸経営主および他の入居者への嫌がらせ
                        など

他にも“酷い手口の報復”が多数ありましたけれど、おおむね被害にあった方々の受けた報復内容のうち、『共通する報復手口』は上記の通り。

自分に関係する人についてはあらいざらい調べられ、その上でもっともお金の取れそうな親族から順番に[親族 ⇒ 近所の住人 ⇒ 勤め先 ⇒ 賃貸経営主]という順序で報復されるケースが多いです。

弁護士に介入してもらったあとでは、闇金の嫌がらせも容赦がなくなり、自分に関係のある人に対して『夜間、家に大きな石が投げ込まれ窓ガラスを割られた』というケースも多数確認されています。

嫌がらせを受けた人々の鬱憤がすべて当人(闇金で借金をした本人)に向かうため、当人は生活圏内にて最終的に村八分のような状態に追い込まれて、最終的には[住む場所を失うか][お金を返すか]を迫られることが、ほとんどの被害者に共通していました。

≪報復を受ける人と受けない人の違い≫

上記にて、「闇金業者は“ある一定の基準”をボーダーラインに……」と記述しました通り、〔報復をする相手〕〔報復をしない相手〕をひとりひとり選別しています。

残念ながら闇金業者と言ってもそれぞれの団体においてマニュアルが違うため、現状では一概に断定できていません。

しかし、〔被害にあわなかった方々〕〔被害にあった方々〕の違いとしては『借り入れした額/返済した合計額』などがボーダーラインとして関与していることが分かっています。

〔被害にあわなかった方々〕

・『借り入れした額』を上回る金額をすでに返済している
・評判の高い有名な弁護士に依頼されている
・相談した警察官が真摯に対応してくれている
・被害者みずからが被害にあわないための最低限の努力をしている

〔被害にあった方々〕

・『借り入れした額』を返済していない
・評判の怪しい悪徳弁護士に依頼してしまう
・相談した警察官がハズレ警官で対応してくれない
・被害者自身が何もしない/被害を拡大化させている

≪報復被害を避けるための対処/対策法≫

① 最低でも『借りた額』は返済しておくこと
闇金業者は、弱者から“お金をむしり取ること”を目的として行動しているため、逆に自分たちが“お金をむしり取られること”に対し、ひどく反発的な意識を持っています。
闇金から5万円を借りたあと、その5万円すら返さず、すぐ弁護士に依頼したり、警察を頼ったりなどすれば、ほとんどの場合において報復を受けますので注意してください。

② 闇金対応で実力のある弁護士に依頼すること
弁護士の仕事のなかで『闇金の対応/解決』というのは、あまりお金にならない仕事であるため、闇金を支援して、状況を悪化させる悪徳弁護士は少なくありません。
ちゃんとした口コミや評判のある『闇金の対応/解決』の弁護士を調べ依頼することが、闇金問題解決の最初の一歩になります。

③ 警察には真剣に懇願する
“依頼した警察官がハズレ警官でどんなに訴えても意味がない”というケースも少なからずありますけれど、多くの場合、『被害者が被害者ヅラして悪びれもせずに警察に訴えること』により警察が真摯に受け止めてくれないケースが非常に多いです。
警察に訴える際は、闇金に手を出したのは自分自身であることを自覚し、反省していることを伝えたうえで、現状の説明(証拠があれば証拠の提出)をしっかりと行いましょう。

④ 報復されないためにみずから行動する
・自分/親族の家の玄関に監視カメラ(1万円程度)を設置
・闇金業者に絡まれたときすぐに警察を呼ぶための防犯アイテムの利用
・報復を証拠付けるための音声レコーダーの所持
                         など

報復されたあとに「弁護士/警察が役立たずだから報復されたんだ!」と他罰的にならず、みずからが報復を受けないための行動を起こさなければなりません。