[闇金の営業方法]闇金融ビジネスの実態について徹底的に調査!!

「なんで世の中に、闇金なんて存在するの?」

――知名度とはウラハラに、その存在についてはあまり知られていない『ヤミ金融』という存在。

闇金関連の悩み相談にやって来られる被害者の方々の告白を参考に、此度は“闇金の実態”について、ご解説・紹介いたします。

≪ヤミ金融の実態≫

昨今の闇金は、(どれも違法に違いありませんが)大まかに分けると4種類に分類されます。

① 営利主義経営

――営利主義団体は、正式な賃金業者登録を行わずに、勝手に事務所を構えて不当な“金貸し業”を行う団体です。

消費者金融や信販会社などの審査で落ちた人をターゲットに、他のヤミ金融と比較すると、そこまで高くない利率(年率40%)で経営を続けているのが特徴
違法行為ですけれど、運営方針が一般的な賃金業と類似しているため、個人的な金貸し(最後のセーフティネット)として、黙認されているところもあります。

② 半グレ経営

――闇金をテーマにした漫画や映画などに影響を受け、無職の若者たちが闇金の真似事をしている団体です。

トイチ(10日で1割)やトゴ(10日で5割)など、高い利率を設定しており、少人数で経営を行なっています。
特徴としては、所属しているメンバーの年齢層が低く、事務所を構えずに暴力的な営業を行なっているところ。
パチンコ店の駐車場の車に“電話番号の書かれた紙”を置いたり、窓の隙間から入れたりなど、アウトリーチ的な営業行為も特徴のひとつです。

③ ヤクザ経営

――ヤクザを後ろ盾にして営業したり、ヤクザ自身が経営したりしている闇金団体です。

高い利率はもちろん、社会的な嫌がらせ行為などで恐喝する営業方針をとっています。

なかには、危ないモノを海外から国内に運ばせたり、危険な仕事をさせたりなどして、借金の代わりに働かされ、最終的には臓器の販売などでお金をむしりとられることもあるとか。

電柱やガードレールなどに貼り付けられている広告の主であり、地区ごと(それぞれのナワバリ)に同じ張り紙がされているのが特徴です。
ほとんどの場合、一度関わったが最後、立ち直れないほどまで追い込まれますから注意しましょう。

④ 詐欺集団

――空貸し(実際は貸していないのに返せと強要)や生活保護費の採取などを行なって経営している集団です。

元締めがハッキリしないうえ、経営メンバーが表に出て来ず、ほとんどが電話やメールのやり取りのみで済まされるのが特徴
最近では、非営利団体のフリをし、生活保護の受給の手続きを教えたり、面倒な手続きを肩代わりしたりして、その生活保護費を利息の代わりとして奪取する詐欺が頻繁に行なわれています。

……以上が現在、日本各地にはびこる主な“闇金の実態”です。
では次に、闇金に追い込まれた被害者および、実際に闇金で働いた経験があるという方に聞いた“ヤミ金融の営業”について、ご解説します。

≪ヤミ金融の営業方法≫

⑴ ビラ配り

ヤミ金融の代表的な“営業方法”のひとつは、アパートやマンションなど、集合住宅のポストへ無差別に広告のビラ(カード)を投入する営業方法
古くなったアパートや設備の整っていない(監視カメラのない)マンションが狙われる傾向があります。

⑵ ビラ貼り

トンネルのなかや橋の下、ガードレール、電柱などに、『電話番号とお金を貸す項』のみ記載されたビラを貼る営業方法
公共物に無許可で広告を貼る行為は、そもそも法的に認められていないので、十中八九“闇金”の可能性があります。

⑶ 押し掛け

パチンコ店や競馬場など、ギャンブルを行う場にて、損した人やギャンブル依存状態にある方に直接的に“お金を貸す”営業方法
「◯円貸そうか?」
「本当に? 助かるよ、ありがとう!」
ふたつ返事で了承してしまうと、その後、一生消えることのない借金を負わされるハメになります。

⑷ 消費者金融前にて声掛け

消費者金融にて審査が通らなかった人や賃金契約を解消された人などをターゲットに、「ウチなら審査なしで貸すよ」と声を掛ける営業方法
暗い顔をしていたり、俯いて歩いていたりする人が狙われやすいとされています。

⑸ 誘い込み

闇金の営業のなかでもっとも卑劣かつ騙されやすいのが、人づてに「お金を貸してあげる」と宣伝する営業方法
闇金に引っ掛かり借金を背負った被害者に「友人や家族を◯人以上、紹介してくれたら借金を帳消しにする」と言って脅し、被害者の周囲の人間も借金地獄へ引き落とします。

……闇金はいたるところに潜んで、まったく無関係の人を巻き込みますから、「自分は絶対に大丈夫」と軽く考えずに、『お金を借りるなら正式な消費者金融から』と肝に銘じておきましょう。

≪闇金の手口≫

最近の闇金は、従来までの暴力的・精神的な闇金とは性質が変化しつつあり、アメとムチの使い分けによって借り入れ主を追い込む心理手段を扱っています。

「恋人がいるんなら、そいつから金を引っ張れ」
「警察や弁護士に通報してもいいけど、風俗で多額の借金を背負ったことを勤めている会社にバラす」

――などと、警察や弁護士への通報手段を断とうとし、その上で最低限どの生活費のみを相手に残して、被害者の社会生活を送らせお金を稼がせようとする手口が多いです。

冷静に考えれば理解できますけれど、闇金の口車に乗せられて、そのままズルズルと働き、給与を闇金に返済し続けたところで、一般的な社会生活を送れているとは決して言えません。

闇金にお金を返済し続けるくらいならば、早々と警察や弁護士に通報し、現状の打破を促して、健康的な社会生活に戻った方が賢明です。