ソフト闇金と聞くと、闇金という悪い印象の響きとは違い、もしかして闇金のなかでも優しい分類の闇金なのか?と思ってしまいそうですが、ソフト闇金は普通の闇金よりもある意味よっぽど悪質なタイプの闇金です。
●普通の闇金とソフト闇金の違い
一般的な闇金業者とは、大手の消費者金融と違い貸金業法(総重量規制)に基づいた申請や金利ではなく、無許可で法外な金利を搾取しますので、他で借金ができなくなった中小企業の経営者や、一般利用者が切羽詰って利用することが多くあります。
一方ソフト闇金も普通の闇金と同様、きちんとした手続きをせず貸金業を営んでいますが、闇金の怖い取立てなどのイメージとは程遠く、場合によっては闇金と気づかぬまま何年も駆り続けてる常連の利用者を複数抱えています。
ソフト闇金の多くの特徴は、人当たりや口調も優しい雰囲気で利用者のグチや悩みを聞いたり相談しているうちに、利用者がすっかり気を許してしまう上、返済が苦しい時には返済期日を1ヶ月ほど延ばしてくれますし、闇金に比べ金利も安く設定されています。
●パッと見た感じ優しげなソフト闇金の怖さ
普通の闇金は貸し倒れがないように、一旦返済が滞ると短期集中的に返済させよしますが、一方ソフト闇金は、利用者の話をきちんと聞いてくれますし「困っているならお金を貸すよ」という優しい態度で近寄って来るためすっかり信用してしまいますが、一般的な消費者金融に比べ決して金利が安いとは言えないですし、長年借り続けることによってかなりの金額をソフト闇金に吸収されてしまいます。
●ソフト闇金は年金受給者を狙っている
ソフト闇金に付け込まれやすいのは、年金を受給している高齢者が多く、2ヶ月に1度の年金受給は本人が亡くなるまで安定して支給されますし、現代社会は核家族化していることから単身の高齢者も多く、淋しい暮らしをしていた時にソフト闇金業者が忍び寄ってきます。
特に趣味の仲間などから紹介され、親身になって話を聞いてくれる事からすっかり信用してしまい、お金に困っている友人にもソフト闇金を紹介していくなどのクチコミで、少しづつ顧客を得ることで、知らぬ間にソフト闇金の被害者を増大させていきます。