もう消費者金融を利用しはじめて10年になるのですが、思い悩んだ挙句、闇金から借りてしまったことがあります。
というのも、10年間も利用し続けると色々な場面で滞納を起こしてしまう事があります。
最近の消費者金融は滞納履歴をPC上で管理していますし、信用情報機関に登録も行いますから、いつまで経っても忘れてくれないのです。
もちろん、一定期間借りなければ信用情報としては削除されますが、社内リストには残ってしまいますので、増額融資は断られてしまうのです。
そのような経緯で大手から借りる事ができなくなった上に、貸金業協会に登録しているような、比較的まともな中小消費者金融も利用し尽くしてしまって、今度は総量規制に引っかかってしまいました。
そうなると完全にアウトといわざるを得ず、どこからも借りる事ができません。
競馬やアルコールがないと生きていけない私は、闇金から借りる決意をしました。
私が利用した闇金は、自宅付近の掲示板に貼られていたシールです。
「ブラックOK!」「他社で断られた方歓迎」などと見るからに怪しい宣伝文句が列挙されています。
電話の連絡先も明らかに携帯電話の番号ですし、ひと目で闇金とわかるものでした。
とは言え、既に自身が追い詰められた状態ですから、借りない手はありません。
勇気を出して電話をすると、車の中で契約をするからコンビニの前で待機するようにと言われました。
迎えにきた車はスモークガラスのワゴン車で、この中で契約を進める事となります。
ところで、コンビニの前で集合する理由はなんだとお考えでしょうか。
その理由は、免許証などのコピーをその場で手に入れる為で、融資金額と金利が決まった後は、業者同行の上で免許証のコピーを取らされます。
このあたりで弱気になると踏んでいるようで、用意の周到さには本当に手馴れたものを感じさせました。
また、携帯電話はその場で電話確認をされます。
私は偽の電話番号を書いてしまったのでこれにはとても慌ててしまい、間違えましたと謝り倒す事になりました。
貸す方が不誠実ならば借りる方も不誠実なもの、相手だって承知の上なのでしょう。
契約書の内容はあくまで闇金名義としてではなく、知人同士の個人的な融資を行い、貸金業者ではないから総量規制の対象外といった事が記載されています。
また、金利については年200%という高額な契約書と20%という比較的低めのものの二つを作成しました。
このままだと債務が二つできてしまうことになりますので、200%の方を返済すれば、20%の債務は利息を含めて返済義務を負わないという特約付です。
つまり、200%が正式なもので、20%はダミーとして使うのだと思います。
もちろん、こんな契約が有効であるはずもありませんが、法的な知識が無い人を煙に巻くのはこれで十分と言う事でしょう。
内心呆れながらも、融資を受けた私は翌日からビールと競馬を楽しむ日々を取り戻す事ができました。
幸い、その週末には大勝をしたので、翌月には高額利息を含めて一括返済を行いました。
返済は滞納さえし続けなければ普通の業者の請求行為と似たようなものでした。
負けた時の事は考えたくありませんが、とにかく滞りなく返済が出来て安心した体験です。