近年、カードローンやキャッシングが一般的となり、お金を借りるということに抵抗を持たない人というのも増えてきています。
そういった人達を食べ物にしてきたのが闇金という違法金融業者なのですが、昨今の法整備において闇金の被害は目に見えて減少しつつありますが、完全に消えるというわけではなく手口を変えてきています。
その一つが、ソフト闇金と呼ばれるものです。
ソフト闇金というのは、闇金は闇金なのですがソフトと付く通りに、利息をはじめ応対などもソフトなものとなっています。
融資の際の相談なんかも非常に親身になって相談に乗ってくれて、返済についても一緒に相談に乗ってくれるのですが、その利息は通常の貸金業者の利息に比べると何十倍も何百倍にもなっていたりします。
また、返済開始までの期間についてもソフトで、通常の闇金が1週間から10日の貸付期間で取り立てを始めていたのに対し、ソフト闇金では2週間程度で馴染みになれれば1ヶ月程度までは待ってくれることもあるようです。
しかし、1ヶ月というのは通常の貸金業者の基本的な期間ですから、特別長いというわけでもありません。
貸付金額は小口が基本で、多くなって10万円程度までとなっています。
通常の闇金の手法であれば、返済時にトラブルがあれば暴力行為などにも及ぶために警察なども取り締まりやすかったのですが、こうしたソフト闇金の場合は違法金利であることを除けば普通の貸金業者と同じような対応で、小口貸付のために金利は高いものの現実的には返せない額にはなりづらいこと、さらに違法な物を利用しているという借り手側の心理にうまくつけ込んだ形になるといったことから、ソフト闇金の業者を積極的に見つけ出すのはなかなか難しいと言えます。
闇金業者も時代に合わせて柔軟に対応してきているため、警察と業者でいたちごっこになっています。
ソフトであっても闇金は闇金で違法業者ですから、無用なトラブルに巻き込まれないためにも絶対に利用してはいけないのです。