ソフト闇金は東京の高田馬場の駅近くにあった

ちょうど、20歳になって間もない頃にソフト闇金に手を出したことがありました。趣味のボートに凝っており、色々と出費がかさんでいた時期でもあり、向こう見ずにも闇金に手を出してしまったのです。
そのソフト闇金に出会ったきっかけはポストに入っていたチラシでした。
金利も一ヶ月ゼロでしかも、審査も一日で済むというかなり魅力的な条件の闇金で、かなりお金に困っていた当時では救いの手にも思えたのです。

 そのソフト闇金は外見からするととても闇金には思えませんでした。
東京の高田馬場の駅近くにその店舗はあるのですが、デザイン事務所のような感じで、ガラス張りの外観と言い、良い印象を与えてくれました。

 接客もかなり良いもので、同じ年代のスーツ姿の男性が対応してくれました。物腰も丁寧そのものでしたが、自分一人しか客がいないことに少し居心地の悪さを感じたのを覚えています。

 その日借りたのは120万円でした。
金利は10%きっかりということで、しかも一ヶ月は金利がかかりませんでした。
これはかなりお得に感じたのですが、契約書にしっかりと目を通さなかったのが運の尽きでした。

 結局一ヶ月たっても返せずに、相談の電話を闇金にしたところで、事態は急転しました。
それまでの好印象な態度と打って変わって、催促を強烈にしてきたいのです。
怒号は出るわ、脅しは出るわで、かなりびっくりして、これはかなりやばい感じの闇金ではと気づいたのですが、かなり動転もしていました。

その後数日は家にも来ると脅されていたので生きた心地がせずに、どうしようかと納屋ぬ日々が続きました。
アルバイトはしていましたが、大した金額ではないですし、結局ボートを売る羽目になりました。

それでも金額には足らず、結局は親に泣きついてなんとか返済をしてもらいました。
実際、それまでソフト闇金を体験するまではかなり見くびっていた感があったのですが、急な態度の急変には誰しもびっくりするものだと思います。