090金融というのは、電信柱や公衆電話、そして高架下などに広告が貼ってあることが多い、「お金を借りたい人はコチラの番号まで090-****-****」というような内容の宣伝をしている貸金業者の総称となっています。
本来は、携帯電話のみで営業をしていることから、090金融と呼ばれていたのですが、近年では携帯電話の番号についても090を利用するケースが少なくなってきたことから、080金融や070金融と呼ばれることも多くなってきましたが、やはりキャッシング会社や貸金業者について詳しい人達からすると090金融というイメージが強く残っているようです。
基本的に、090金融を利用すると碌なことがないということになるのですが、090金融がなぜダメなのかということについて詳しく紹介していきます。
『090金融というのは、基本的に違法な貸金業者だと判断して構わない』
090金融を違法だと判断するポイントは一つだけです。
それは、「日本国内では、貸金業を営む際には必ず、固定電話の番号を設置して登録すること」というように定められているために、固定電話の番号を記載することが出来ない業者というのは、貸金業登録をしていない業者の可能性が高くなってしまうために、違法な業者になってしまうことが多いということになります。
そして、貸金業者において違法な業者というのは、そのほとんどが闇金業者となってしまいます。
闇金業者というのは、簡単に言えば、違法なことを行う貸金業者となっていて、金利についてもトイチ(10日間で1割の利息)やトサン(10日間で3割の利息)というようになっていることが多く、貸金業法で定められているような追い込みをかけないという決まりについても平気で破ってくる連中になっていますので、接点を持っても碌なことにならないということに繋がります。
『090金融が乱立したのは、2000年代の初期だとされている』
昔から闇金業者に関しては存在していたとされていますが、その中でも090金融が乱立したのは2000年頃だとされています。
その理由の一つが「プリベイト式携帯電話」だとされていて、1990年台の後半から2000年頃にかけて、プリベイトで使用することが出来た携帯電話が存在していたということが挙げられます。
このプリベント式の携帯電話については、2005年から携帯電話不正利用防止法が施行されたことから、購入する際に身分証明書などを提示して開通作業をしなければいけなくなりましたが、それ以前はコンビニなどでプリベイトカードを購入するだけで簡単に利用することが出来たために、闇金業者や詐欺師が愛用したということが特徴的です。
当時は本人確認が必要なかったために、その気になれば1人で100台でも1000台でも購入することが出来たとされていますので、1つの電話番号がダメになったとしても、次から次へと切り替えることで対応できたということになります。
『090金融を見破るポイントについて』
090金融については基本的に闇金業者だと判断して問題ないと思われますが、肝心なのは090金融を利用しないということになります。
しかし、一般人からすると、090金融なのか中小の名前も知られていないようなキャッシング会社なのかということが分からないという人も多いと思われますので、判断基準としては、3つのポイントがありますので、それらについて紹介していきます。
・具体的な金利や利用限度額についての表記がない
・貸金業登録番号の表記がない
主に見るポイントとしては、この3点だけになっていますので、この3つさえクリアできれば安心できる貸金業者だと判断しても問題無いでしょう。
まずは、連絡先が携帯電話の番号のみになっているということについてですが、こちらについては貸金業法の中で、貸金業者として登録する人は固定電話の番号を登録するということになっていますので、真っ当な仕事をしている貸金業者が、わざわざ携帯電話の番号のみしか表記していないというのはオカシイということになります。
そして、具体的なキャッシングプランの内容について表記していないというのは、表記することが出来ないか、表記した内容のプランを提供することが出来ないかのどちらかとなっていて、どちらにしても利用者にとってはデメリットしかないということになりますので、表記がないのでしょう。
最後に、貸金業者として信用されるポイントの中に貸金業登録番号というものがあります。
これは、何回か更新すると番号の最後に(2)とか(6)というように更新回数が表記されるようになり、多くの更新を重ねているのは、それだけ長く運営してきたという実績でもありますので、貸金業登録番号が無いということは、貸金業登録をしていない業者の可能性が高く、闇金業者の可能性が高いということになります。
ちなみに、貸金業登録番号については、本物の番号を騙っている可能性もありますので、調べることができる状況なら、番号から業者名を調べてみると良いでしょう。