人生狂わす『サラ金(闇金)地獄』。
——この言葉は、闇金業者がかつて『サラリーマン金融』を名乗って、悪徳な高利貸しをしていた数十年前、自然と世論に広まった注意を示す金言です。
近代においては、すっかり『闇金』も過去の悪習というイメージがありますけれど、それだからといって、『闇金』をあなどってはいけません。
[逮捕報道]が激減しただけで、現代でも『闇金』は各地方にそれぞれ存在しています。
さらに、[逮捕報道]が激減したのは、決して『闇金』が減ったというわけではありません。
『闇金』がさらに巧妙かつ悪どい手口を使うようになり、“警察の捜査”を撹乱しているためです。
「自分は絶対に引っかからない」
そう思っている人こそ、注意が必要。
此度は、近代における『闇金』の悪どい手口について、まとめました。
ぜひ参考にして、少しでも怪しいと思ったら、迅速に警察または周辺の信頼できる人物に相談してください。
≪悪どい手口≫
【携帯/スマホ契約キャッシング(担保型)】
(担保型)の代表とも言える手口が、当人に携帯またはスマホを複数台契約させて、その代わりにお金を貸すという手法です。
「お金を貸してもいいけれど、返して貰える保証がないから、携帯/スマホを担保として預けてください」というのが常套句。
『闇金』は、担保として受け取った携帯/スマホを返すつもりはありませんし、貸してくれた数万円のお金以上の金銭を巻き上げる算段をしています。
一番の〔苦渋ポイント〕は、あとからいくら『闇金』だと分かっても、携帯/スマホを担保として渡しているため、当事者が逃げられないということ。
『対策・対処法』としては担保として渡さないことが第一、もし渡してしまったら即座に解約手続きをすることが第二です。
あなたの名義の携帯/スマホで悪いことをされた場合、あなたも犯罪に加担していると警察に疑われてしまいますから、すぐに警察に相談しましょう。
【年金通帳キャッシング(担保型)】
(担保型)の手口のなかでも、特に新しいのが、『年金通帳』を担保にお金を貸すという老人を狙った手法です。
「年金の通帳を担保にしてくれれば、お金をお貸しします。もちろん年金は、これまで通りお客様が受け取れますからご安心ください」というのが常套句。
契約のもとに『年金通帳』を取り上げられてしまっているため、手も足もでない……と嘆かれるかもしれませんが、これは列記とした犯罪行為です。
とにもかくにも警察に相談しましょう。
【高額ローン契約キャッシング(担保型)】
「担保にする物がなければ作ればいい」
(担保型)のなかでもっとも悪質なのが、車またはバイクの高額ローン契約を結ばせ、お金を貸すという手法です。
この手法が悪質なのは、車またはバイクの名義を当事者にしてくれるため、もし何かあっても「取り戻せる!」という希望をあえて生じさせる点。
いつまで経っても指定の口座にお金が振り込まれることはなく、契約後、数日で連絡が取れなくなってしまいます。
契約された車またはバイクは、『闇金』の独自のルートにて海外に送られ、いつの間にか売られてしまうため、取り戻せる可能性はゼロ。
当事者は、ありもしない車またはバイクのローンを払わなければならず、泣き寝入りするしかありません。
怪しいと感じたら、すぐに警察に報告しましょう。
【名義キャッシング(担保型)】
ただの『名義』を担保に、お金を貸してくれるという卑劣なな手口です。
「名義だけでかまいません。名義を貸していただければお金をお貸しします」が常套句。
「名義ぐらい、いくらでも貸してやる」
そんなふうに安易に『名義』を貸してはいけません。
一度でも『名義』を貸せば、知らないうちに、サラ金や闇金から「お金を借りたこと」になっていて、知らない借金に追われることになります。
『名義』は、他人に貸さないよう注意してください。
【労働キャッシング】
「◯◯円お貸しします。その代わりに、たった1時間の労働をお願いします」というのが常套句。
まるで、たった1時間の労働が担保の代わりというような巧みな言葉で騙し、交通/連絡手段のない山奥で無給労働させる悪どい手口です。
帰宅する手段を断たれたまま、昔でいう[タコ部屋]のような環境で長期間にわたって労働させられ、病気または倒れるまで働かせられるのだとか。
「逃げられなくなるかもしれない」という心構えを、常日頃からしておくことが肝要です。
【受け子キャッシング】
この手法は『オレオレ詐欺』と連動した非常に危険な手口です。
「ただ、荷物を受け取るだけです。受け取ってくれたら、お金をお貸しします」というのが常套句。
当事者は自分でも知らぬまま受け子となり、指定の場所で指定の物(お金)を受け取ることで、お金を貸して貰えるという仕組みです。
非常に高い利息を求められる上に、もしも訴えようものなら「お前だってオレオレ詐欺に加担した犯罪者だぞ」と……当事者が警察に訴えられないようにする卑劣なキャッシング。
警察は、受け子よりも詐欺を行なっている上層部を捕まえることに必死ですから、自首することで、警察の手助けができる可能性があります。
意図しなかったとはいえ犯罪に加担してしまっていますが、何よりも『闇金』との関係を断つことが先決。
受け子になっていることに気づいたら、すぐに警察に連絡してください。
≪まとめ≫
もしも、大手の銀行/消費者金融がお金を貸してくれないのであれば、お金を借りることを諦める決断をしてください。
『闇金』に引っかかれば、それで救済されることは絶対になく、確実にお金をむしりとられてしまいます。
お金を借りるなら、ちゃんとした大手の銀行/消費者金融からだけにしましょう。