私が闇金に直接お金を借りたのではないのですが、父親が闇金に関わったせいで自宅から親戚関係まで一気におかしくなってしまいました。
父は元々地元では有名な建設会社へ勤務しており、仕事関係で取得した資格も多数ありますし、当時は本社から子会社へ出向していて、出向先の社長の仕事も引き受けるなど毎日忙しい日々を送っていました。
忙しくしていることもあり、地元のなかでも平均所得としてはかなり良い待遇で働いていたのですが、父は私達家族に黙って闇金の保証人になっていたのです。
父の部下に遠い親戚がいたのですが、その人が父に闇金への借金の保証人になることを泣きつき、借りた後はしばらくは返済していたようなのですが、他でも借金を重ねての闇金からの借金だったようで、ある日突然蒸発してしまい、残りの借金の返済を父に迫っていたのです。
しばらくはボーナスで借金の返済をしていたようですが、父が病気になり会社を退職してからは自宅にまで借金取りが押しかけて来るようになったのです。
借金取りは自宅の中には決して足を踏み入れないなど、法律的な知識は持っているようで、自宅の玄関前で母から毎回お金を受け取っていたのですが、その借金返済や祖母の入院費、住宅ローンの返済が滞るようになり、とうとう自宅を手放すことになってしまったのです。
その頃、母の知り合いから債務整理をしては?という提案をされ、司法書士の方から内容証明を送ったのですが、送った日の夕方、闇金業者から電話がかかってきたのです。
「はい・・・いや・・・」という母の泣きそうな声を聞いて、私が電話を代わると「あんたよくもまぁ借りた分際で内容証明なんて送ってこれたな。今から行くから待っとけよ」
そういい捨てると電話は切れ、警察に電話をするも実際に何か起こらないと対処ができないと言われてしまったので、母親と妹を連れ私はとりあえず自宅近くの公園へ車で避難し、薄暗くなる頃に自宅へ帰るという、ちょっとした恐怖を味わいました。
後ほど司法書士へ連絡をすると、実際に押しかけたら住居侵入で訴えられるので、ただの張ったりですよと言われ、実際に来ることはなく、その後司法書士が話をつけてくれたので、残りの借金は帳消しになりました。
ですが、親戚からは「あんた達がついていながらどうしてこうなった」「本家が無くなるなんてとんでもない」とののしられ、現在でも没交渉のままで、親類の冠婚葬祭でのみしかやり取りはありませんし、現在でも狭いアパート暮らしです。
ちょっとした出来心の借金で、関係のない人の人生までも狂わせてしまうことを、借金を重ねている人には知ってもらいたいです。