ブラックになった自分はブラックをたよるしかない
五年前私は多額の借金を背負い、債務整理をしました。原因はギャンブルです。
まさか自分がそんなことになるとは思ってもいませんでした。さて、債務整理をしたら、いわゆるブラックの仲間入りです。金融機関からお金を借りることは出来ません。
事故情報が信用機関に登録されてしまっているからです。ですが、普段の生活のうえで、どうしてもお金が必要なときがあります。また、自分はおろかな人間で、ギャンブルで楽して儲けたときの感覚が未だに忘れられずにギャンブルでお金をなくしています。
でもやはりまけてしまいます。そこでお金をかしてくれるところをさがしました。
ネットでさがすとまぁブラックでもかりれるいわゆるヤミ金が沢山でてきます。
わたしは大阪府大阪市にあるとある闇金業者を選びました。闇金とわかっていながらも頼まざるを得ないこの状況。
なんでこんなことになってしまったのか。後悔してもしきれません。
闇金といっても私が選んだ大阪市の業者は比較的金融機関に近いものですが、審査時の書類や、契約時の電話はかなりいかにもな感じの人の対応でした。
提出書類は普通の審査では考えられないようなもので、年金手帳の写しや、住民票も必要でした。また、一番怖いのは緊急の連絡先が自分以外に2ついることです。
当たり前ですが自分以外の人に迷惑がかかるかもしれないという危機感が常に自分を襲います。
一通り書類がそろったら契約書に記入するのですがそれもまた独特なもので、まず日付に記入しなくていいのです。
月に返す最低額と長々しい文章と利息込みの金額が書いてあります。
ほんとに怖いですが、借りないわけにはいけなかったんです。その時は。
ひょっとしたらバカみたいに利息が膨らんで借金地獄に陥るのではないかという不安にいまでもさいなまれます。5枚くらい書類を書き、提出書類とあわせて10枚くらい専用の封筒にいれて送りました。
後日いかにもな関西弁の男性から電話があり色んな聞かれました。
今でも一番覚えているのは最後に干支を聞かれたことです。抜かりないなと、プロだなと感じました。また会社に在籍確認の電話がかかって来たのですが、いかにもな関西弁だったため、いろいろな人に心配されましたがなんとかばれずにすみました。
はじめは30万かりることができ、利息込みで54万と書いてあり、かなりこわいので真面目に月に2万ずつ返済していきました。手元にお金があると安心するのか、またギャンブル通いが始まりました。結果は当然の事ながら毎月マイナスでみるみるうちにお金がなくなっていきました。
がしかし返済だけはこわいので給料が入ったら一番に返済していました。残債が10万ほどになったとき、メールがきました。増額キャンペーンというものでした。お金がなかったので、キャンペーンに応募し、増額してもらいました。本当にばかです。
さて、トータルで50万ほどかりたので、負債総額は75万と書いてありました。いまでも毎月払い続けています。一応計画では3年で返済するつもりでいますが、いまでは残債がへっても絶対に借りないつもりですし、早く普通の生活に戻りたい、本当にそれしか考えていません。
借金を重ねてここまで来ましたが、こうなったのは自分の意思の弱さと考えの甘さです。お金がないと弱気になってすぐひとに頼ってしまいます。当たり前に返済していると、さすがに業者からも電話などはいっさいありませんし、人に言わなければ誰にもばれませんが常に恐怖とたたたかっています。
いつ年老いた親にばれないか、自分が病気になったら一発でばれるそんな不安で朝起きると毎日ネガティブになってしまいます。給料はそんなに多くないですが、借金がなければはっきりいって全然余裕で暮らせます。しかし、どうしてもギャンブルがやめられない。そして給料もすぐになくなり自分のおろかさにお金がなくなってやっときずきます。
今背負っている借金は本当に無くなるのか自分でも不安でなりません。債務整理を行って背負っていた借金はなくなりました。なのにまた新しい借金が自分を苦しめています。
もしも同じように苦しんでいる人がいるなら助けてあげたいとも思います。
自分がしていることがどんなにバカなことか、家族の事をきちんと考えて、余裕のある生活を送りなさいというでしょう。私が借りているヤミ金はヤミ金ですが、どちらかといえばまともです。
ネットで残金確認もできますし、最近では電話対応は女性になりました。とにかく余裕のある月は少しでも多く返済することを心がけています。最近では休みの日ももったいなく感じバイトまでしています。
バカみたいだと思いませんか?借金を返すためだけに働いているみたいで。
でも自分は変わって見せます。不思議とお金がないといろいろなことに頑張れたりします。
ハングリー精神というやつでしょうか。
今の自分には不思議と明るい未来が見えてきているのも確かです。そう言う意味ではいい経験をしまのかもしれません。