私の闇金のイメージとしては、どうしてもお金が無い人が何処にも借りられる所が無く渋々闇金のドアを叩くと言うものでした。
ドアの中には強面の男性が数人いて、貸す時はニコニコしてるけど返せない人には罵詈雑言の嵐みたいな、とにかく怖い感じのイメージだったのです。
でも私の闇金体験は、少し違うものでした。
最初に闇金業者に出逢ったのは、その時に私がハマっていたパチンコ屋でした。
その日は余り調子が良くなくて負けがこんでいたものの、投入した金額を少しでも取り返したい思いからドツボにハマっていたのです。
そんな時に、トントンと私の肩を叩いたのが闇金業者でした。
「良い台なのに出ませんね、もう少しかな」そう言った闇金業者に私は「出そうだから諦めきれないんだけど、タネ銭が先に切れそう」と答えたのです。
そしたら「五万なら貸しますよ、担保も何もいらないけど利子は一割」そう言った闇金業者に「それって闇金ですよね、怖いからいらない」と言うと「一週間で一割だから毎週五千円、今日勝てば直ぐ返せるしプラスになるかもしれないけど、今のまま止めたら確実に負けですよ」そう言った闇金業者の言葉につい納得してしまいました。
結果的にはパチンコの収支は負けでした。
でも借りた五万があるから良いやと思ったのが間違いの始まりです。
毎週五千円なら払えると思っても、実際の元金は全く減らないのです。
それにしても上手い考え方だと思います。
最初から大金なら借りようとは思わなくても、五万円くらいなら返せるし大丈夫だと思ってしまいます。
でも毎月生活している中での五万円って、なかなか捻出出来ないけど、一週間に五千円なら何とかなるんです。
それに担保も無くて良いし、携帯番号だけで借りられるのも魅力的です。
私は毎週渋々ながらも払っていたので、特に怖い思いもしないで済みました。
闇金業者の人も普通のおじさんでした。
最終的には、ボーナスで元金を払いましたがトータルしたら随分支払いしました。