買取屋というのは、簡単に言えば商品を買い取ってくれる業者となっていますが、そこに至るまでのプロセスが問題だとされています。
買取屋では、一般的にクレジットカードのショッピング枠を現金化する方法を伝授されて、ショッピング枠で買い物をした商品を買い取ってくれる業者ということになるのですが、買取屋の場合は購入した商品を定価の3割~4割程度で買い取ってくれる業者となっていて、その後にその商品を下取り業者に転売して多額の利益を得る業者となっています。
やっていることについては何の問題もなく、消費者から安く仕入れて高く買い取ってくれるところに転売しているだけなので、世間一般的な流通業者と何も違いがないということになるのですが、消費者から普通の商品を買い取っているのなら問題ありませんが、クレジットカードのショッピング枠を現金化する手段として買い取りをしていることが問題になっています。
今回は、買取屋の手口について詳しく紹介していきます。
『買取屋に商品を買い取ってもらうために、クレジットカードのショッピング枠を使う』
クレジットカードを持っているという人で、ショッピング枠もキャッシング枠も持っているという人の場合は、キャッシング枠については限度額いっぱいまで利用している人でも、ショッピング枠についてはそのまま残っているという人が多いです。
これは、日本という国がクレジットカードで買い物をするという風習ではなく、現金で買い物をするという風習が根付いているために起こることだとされていますが、ちなみにクレジットカードで支払いをすることが一般的な欧米ではキャッシング枠よりもショッピング枠の限度額に達してしまうというケースが多くなっています。
そんなクレジットカードのショッピング枠についてですが、ショッピング枠で買い物をして買い取ってくれる業者がいれば、ショッピング枠の利用限度額を現金として利用するのと同じことになりますので、利用者にとっては損が無いように感じるかもしれませんが、1点だけ大きな勘違いがあります。
それは、「買った金額で買い取ってくれるわけではない」ということです。
冒頭でも紹介したように、買取屋が買い取ってくれる金額というのは、定価の3割~4割となっていますので、実際に使用した金額の3割~4割にしかならないということになります。
そのため、例えば50万円の買い物をした場合でも、買取金額が4割なら20万円を受け取って50万円の借金をしたということと同じ意味になりますので、クレジットカード会社に支払う金利だけだと10%~18%というような金利かもしれませんが、買取屋に買い取ってもらった金額から考えるととてつもなく大きな損失があるということになります。
人間というのは追い詰めらてしまうと、損得勘定をすることが出来なくなり、手元に現金がないから損と分かっていても利用してしまうという人も多いとされていますが、買取屋を利用するというのはその中でも非常に損失が大きい行為となっていますので、注意してください。
買取屋を利用するぐらいなら、パソコンやスマートフォンを利用して、オークションサイトなどで人気のある商品をクレジットカードで購入して自分で売買したほうが遥かに換金率が良いでしょう。
ちなみに、クレジットカードのショッピング枠を現金化する行為が違法だと騒がれていますが、厳密に言えば、クレジットカードのショッピング枠を現金化する行為が違法なのではなく、現金化するために業者に依頼するという行為が違法になっていますので、クレジットカードのショッピング枠を使って自分で商品を購入して、オークションサイトなどで販売する行為については違法行為ではありませんので間違えないでください。
『クレジットカードの限度額を超えていてもクレジットカードで買い物が出来る』
一般的に、クレジットカードを利用する際には、利用限度額の枠内で利用するということが原則となっていますが、クレジットカードのショッピング枠については、限度額を超えていても利用することが出来るケースも存在しています。
そもそも、クレジットカードのショッピング枠の利用限度額を認識しているのは、信用情報紹介端末機という機械を通すことによって認識させているということになりますが、全ての購入履歴に対して信用情報紹介端末機を使用していると、膨大な記録が残されるということになりますので、売り場や店舗などによっては、ある程度までの金額は信用情報紹介端末機を使用しないと定められています。
このような場合に、クレジットカードのショッピング枠が利用限度額を超えていても使用することが出来るということになっていて、買取屋を利用する際には、売り場や商品を指定されて購入するようなこともあります。
そうすることによって、限度額以上の買物をすることが出来るようになりますので、見た目には得をしたように見えるかもしれませんが、実際にはクレジットカードの借金が増えただけとなっていますので、余計に辛い状況に追い込まれているということになります。